東京会だけの問題ではない!日本行政書士会連合会会長の「敗訴」
2026年5月16日
こんにちは。闘う行政書士の照井遼(てるいりょう)です。
これまで私は、東京都行政書士会における「会長選挙無効判決」と、それに続く執行部の隠蔽体質、そして自己保身のための脱法的な会則改定(4.27臨時総会)について所感を述べてまいりました。
しかし、この問題は決して東京という一地方会の中での内輪揉めではありません。
全国およそ5万人の行政書士全員の顔に泥を塗る、極めて深刻な全国的スキャンダルなのです。
なぜなら、司法によって「違法な選挙で選ばれた」と断じられた東京都行政書士会の宮本重則会長は、現在、私たち全国の行政書士を束ねる「日本行政書士会連合会(日行連)」の会長をも兼任しているからです。
今回は、事実関係を時系列で整理し、この事態がいかに異常であるかをご説明します。
驚愕の時系列:地裁で「無効」とされた3ヶ月後に日行連会長に就任
事の異常性を理解するために、時計の針を少し戻し、宮本氏が日本行政書士会連合会の会長に選出された令和7年(2025年)の出来事を振り返ってみましょう。
令和7年(2025年)3月12日
【東京地裁 判決】 東京都行政書士会の会長選挙(令和5年実施)について、不当な理由で立候補届を受理しなかったことは違法であり、選挙は無効であるとの第一審判決が下される。
↓
令和7年(2025年)6月19日・20日
【日行連 定時総会】 日本行政書士会連合会の定時総会が開催される。役員の任期満了に伴う会長選挙が行われ、宮本重則氏が日行連会長に選出される。
↓
令和8年(2026年)1月28日
【東京高裁 判決】 東京都行政書士会側の控訴が棄却され、二審でも「選挙無効」が支持される。
↓
令和8年(2026年)4月27日
【東京会 臨時総会】 執行部が「瑕疵の連鎖」を恐れ、保身のための異常な会則改定を強行する(前回のブログ参照)。
この時系列を見て、背筋が凍らない実務家はいないはずです。
宮本氏が日本行政書士会連合会のトップに選出された「令和7年6月19日」という日は、すでに東京地裁で「あなたの東京都行政書士会会長としての選挙は無効である」という判決が下された後(約3ヶ月後)なのです。
つまり宮本氏は、自身の足元である東京会の会長としての正当性が司法によって明確に否定されているという重大な事実を抱えながら、それを押し隠して(あるいは問題ないとして強弁して)全国のトップを決める選挙に出馬し、連合会会長の座に就いたことになります。
「足元が腐り落ちた塔」が全国組織を支配している
これは法治国家における専門家集団として、狂気の沙汰ではないかと考えています。
日本行政書士会連合会は、行政書士法に定められた公的な法人の連合体です。
各都道府県の単位会からの推薦を集めた者が立候補し、日本行政書士会連合会総会での選挙により選出されます。
しかし現在、その頂点に立つ人物は、自身が「東京会のトップ」となった際の手続きを司法から「違法であり無効」と二審連続で断じられているのです。
東京都行政書士会が4月27日の臨時総会で配布した資料で、執行部自らが「現会長が総会を招集すれば、高裁判決のいう『瑕疵』が連鎖することにより総会の効力に疑義が生じる」と認めています。
ならば問います。
その「瑕疵の連鎖」は、日本行政書士会連合会の運営には及ばないのでしょうか?
足元である東京会での正当性がない(瑕疵がある)人物が、日行連の会長として振る舞い、対外的に行政書士業界を代表し、総務省等の関係機関と折衝を行っている。
もし最高裁で東京会の選挙無効が確定すれば、宮本氏の東京会会長としての地位は遡って否定されます。その時、日行連会長としての権威や正当性は無傷でいられるのでしょうか。
全国5万人の行政書士へ:我々はこの「泥舟」に乗ったままでいいのか
宮本氏の足元にあるこの巨大なスキャンダルは、決して東京だけの問題に矮小化してはなりません。
コンプライアンス(法令遵守)やデュープロセス(適正手続き)を根底から無視し、裁判所に「無効」と突きつけられても居座り続け、ルールを後出しで書き換えるような人物が、日本の行政書士業界全体の顔としてちゃっかり君臨しているのです。
私たち行政書士は、日々市民や企業に対して「適正な手続きの大切さ」を説き、許認可の取得や権利義務の証明を支援しています。
その我々を統括するトップが、自らの選挙手続きについて司法から無効を言い渡されています。
その司法判断を軽視しているというそしりは免れないのではないでしょうか。
これが社会に広く知れ渡った時、「行政書士」という国家資格の信用は失墜します。
全国の行政書士の皆様。
東京会の問題だから関係ない、と目を背けないで頂きたいと考えております。この問題は、皆様のバッジの重み、そしてクライアントからの信頼に直結しています。
我々は、このまま「正当性なきトップ」が舵を取る泥舟に乗ったままで良いのでしょうか。
私は、この異常事態が是正されるまで、全国に向けて警鐘を鳴らし続けます。